かつてのナソロジーの概念は全てを切り捨てても良いわけではない。上下の歯列がブロックとして収まる位置と、歯牙単位で安定する位置は診断に欠かせない。食物を介在しない閉口時のゼロ点が出発点として安定しなければ、機能時の動きには対応できない。しかしこの CR と呼ばれた位置は常に変化し続けることも忘れてはならない。